この記事では、700×32cタイヤのおすすめについて書いています。
近年のロードバイク業界では太いタイヤが主流となりつつあり、街乗りや趣味サイクリングにとどまらず、プロレベルのレースにおいてもその傾向が見られます。
今回はロードバイクやクロスバイクに使える700×32cのタイヤを紹介します。
最近の研究によって明らかになってきたメリットと共に、様々な場面や目的に使える製品をご紹介していきます。
普段使いのクロスバイクから競技志向のロードバイクまで、幅広い用途がある32cタイヤの魅力をぜひご覧ください。
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700×32cタイヤのメリット
素材構成が同一の場合、細いタイヤよりも太いタイヤの方が乗り心地が良くなります。
これは太いタイヤは体積が大きいぶん衝撃吸収性能に優れるため。また低い空気圧で運用できるので、タイヤが柔らかい状態で走行できるからです。
私は28cと32cのタイヤを使ったことがありますが、体感としても32cの方が振動を抑えられて快適ですね。
太いタイヤはグリップ力が高いので、カーブや濡れた路面でも安定して走ることができます。
高速域で落車したら骨の1、2本は覚悟しなければいけない（それで済めば幸運）ので、安全面で32cのメリットは大きいと言えます。
細いタイヤは高い空気圧により固くなるので、少しの異物や横傷でもパンクしやすい。太いタイヤであればその可能性を下げることができます。
また夏場はタイヤ内の空気が膨張してパンクすることも稀にありますが、32cともなればその危険性は極めて低いでしょう。
太いタイヤは細いタイヤに比べて転がり抵抗が小さくなり、結果として速く走れることが期待できます。
転がり抵抗とは、走行中（タイヤが転がっているとき）に発生する抵抗のことで、タイヤと地面の接地による摩擦が関わります。
この際、重要なのは接地面の形。細いタイヤは接地面が縦に伸び、太いタイヤは接地面が横に広がります。
接地面積が同じ場合、縦に長い方が摩擦の強さが大きくなる。逆に太いタイヤは摩擦が小さくなる（結果的に転がり抵抗が小さくなる）ので、より小さい出力で速度を出せるようになるのです。
現実には地面の細かな凹凸や風の影響、空気圧の設定などが関わるため、このメリットを実感できるかどうかは状況によります。
実際に細いタイヤと32cを乗り比べてみて、違いを検証するのが良いでしょう。それもまたロードバイクの楽しみの一つです。
700×32cタイヤのデメリット
当然ながら、タイヤは太くなるほど重くなります。32cともなれば、特に漕ぎ出しやヒルクライムで重さを実感するでしょう。
私自身28cと32cを乗り比べると、気持ち32cの方が力を要する感じがしました。
タイヤの重量は走行能力に及ぼす影響が大きいため、軽量化にこだわりたいライダーにとっては無視できない要素となります。
自転車にはそれぞれ、取り付け可能なタイヤの太さの上限が決められています。フレームに対してあまりに太いタイヤを嵌めると、走行中にフレームに接触して破損する可能性が。
愛車を32cにするときには、その太さを許容しているかどうかを必ず確認しましょう。
タイヤはその太さに応じて、適切なリム幅を持つホイールに嵌めなければいけません。32cに対してリム幅が細すぎると、そもそも嵌まらない可能性や、嵌まったとしても上手く走れない可能性があります。
更にはカーブで車体を傾けたときにタイヤが歪み、走行能力が低下します。
32cを嵌める際には、それに適したリム幅を持つホイールを用意しましょう。
リムブレーキの場合、32cのタイヤだと上手く設置できない可能性があります。
私は32cに対応したリムブレーキの車体を使っていますが、ブレーキシューを交換するときにタイヤが邪魔をして面倒です。
またブレーキシューの位置と幅を微調整しないと、ブレーキの効果が落ちてしまいます。
ディスクブレーキであればデメリットになりませんが、リムブレーキと32cを組み合わせる場合は、この面倒さを受け入れなければいけません。
700×32cタイヤおすすめ10選！ロードバイク・クロスバイクに
ここからは、ロードバイクとクロスバイクに使える700×32cタイヤのおすすめを10個紹介します。
- IRC FORMULA PRO TL X-GUARD 第6世代
- ビットリア Corsa Pro G2.0
- ビットリア CORSA N.EXT
- シュワルベ マラソンプラス
- コンチネンタル Grand Prix 4-Season
- コンチネンタル CONTACT URBAN REFLEX
- パナレーサー ツアーガードプラス
- パナレーサー コンフィ
- IRC SERAC CX EDGE
- IRC URBANMASTER
| メーカー | iRC tire（IRC、アイ・アール・シー） |
| タイヤの種類 | チューブレス |
| 重量（1本） | 記載なし |
- デュアルコンパウンドによりグリップ力と転がりの良さを両立させている
- シーラント不要のピュアチューブレスだが、耐パンクベルトによりパンクやサイドカットに強い
- 速さと丈夫さを兼ね備えており、街乗りから競技用まで幅広く使える
- 性能重視で32cを選びたい人
- 信頼できるメーカーから選びたい人
- シーラントを入れなくても十分な耐パンク性能があるチューブレスタイヤが欲しい人
ポチップ| メーカー | Vittoria（ヴィットリア） |
| タイヤの種類 | チューブレスレディ |
| 重量（1本） | 320g |
- グラフェンとシリカのコンパウンドにより、様々な路面状況でのスピードとグリップ力を確保している
- 厚みが薄いため、しなやかで軽い走りができる
- レースで活躍できる32cタイヤを探している人
- 雨天でも速度を維持して安定した走りができるタイヤを求める人
ポチップ| メーカー | Vittoria（ヴィットリア） |
| タイヤの種類 | クリンチャー |
| 重量（1本） | 235g |
- 32cでありながらメーカー公称235gという軽さ
- ナイロンケーシングにより耐久性を高めている
- ロングライドに適したタイヤが欲しい人
- 乗り心地が良くて長期間使えるタイヤを求める人
ポチップ| メーカー | SCHWALBE（シュワルベ） |
| タイヤの種類 | クリンチャー |
| 重量（1本） | 810g |
- 5mm厚の耐パンクベルトを備えており、前人未踏の悪路やオフロードにも耐えられる
- ADDIXコンパウンドにより摩耗に対して高い耐久性能がある
- リフレクターで夜間の視認性を高める
- 世界一周規模のツーリングを想定している人
- とにかくパンクに強くて長持ちするタイヤを求める人
- 重量は気にしない人
ポチップ| メーカー | Continental（コンチネンタル） |
| タイヤの種類 | クリンチャー |
| 重量（1本） | 340g |
- タイヤサイドにポリアラミド繊維を網状に配置することで、サイドカットを防止する
- 耐パンク素材が2層で配置されており、パンクに対して非常に強い設計
- 耐パンク性能が高い割には軽量
- パンクや横傷に強く、その上でなるべく軽いタイヤが欲しい人
- 安定感のある走りを求める人
ポチップ| メーカー | Continental（コンチネンタル） |
| タイヤの種類 | クリンチャー |
| 重量（1本） | 445g |
- ピュアグリップコンパウンドにより、高いグリップ力がある
- 普段使いのタイヤとして手頃な値段
- サイドのリフレクターにより夜間も見えやすい
- 通勤や通学で使える中価格帯のタイヤを求める人
- 安全性を重視する人
ポチップ| メーカー | Panaracer（パナレーサー） |
| タイヤの種類 | クリンチャー チューブレス |
| 重量（1本） | 840g |
- 約5mmの耐パンクベルトがあり、パンクに対して強い
- 値段の割には耐久性能が高い
- リフレクター付き
- 価格重視で丈夫なタイヤを選びたい人
- 乗り心地の固さや重量は優先しなくてもいい人
| メーカー | Panaracer（パナレーサー） |
| タイヤの種類 | クリンチャー |
| 重量（1本） | 310g |
- 非常に安価で日常の使用に最適
- 4色から選べる
- 突出した性能は無くていいので、安い「普通の」タイヤが欲しい人
- 好きな色から選びたい人
ポチップ| メーカー | iRC tire（IRC、アイ・アール・シー） |
| タイヤの種類 | チューブレスレディ |
| 重量（1本） | 記載なし |
- 速度を維持したコーナリングや砂地での操作など、コントロールが求められる状況に強い
- シクロクロスに使うタイヤを探している人
- グリップ力が高くて安定した走りができるタイヤを求める人
ポチップ| メーカー | iRC tire（IRC、アイ・アール・シー） |
| タイヤの種類 | クリンチャー |
| 重量（1本） | 記載なし |
- 非常に安価
- ソフトワイヤーで柔らかいので装着しやすい
- 安くてお手軽な普段使い用のタイヤが欲しい人
ポチップまとめ
今回はロードバイク・クロスバイク用の32cタイヤをお伝えしました。
- IRC FORMULA PRO TL X-GUARD 第6世代
- ビットリア Corsa Pro G2.0
- ビットリア CORSA N.EXT
- シュワルベ マラソンプラス
- コンチネンタル Grand Prix 4-Season
- コンチネンタル CONTACT URBAN REFLEX
- パナレーサー ツアーガードプラス
- パナレーサー コンフィ
- IRC SERAC CX EDGE
- IRC URBANMASTER
街乗り、ロングライド、レース、ツーリングなど、タイヤの太さと共に乗り方の幅も広がります。
自分の目的に合った一品を見つけて、快適なライドを楽しんでください。
